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【2025西武Jr.】攻守機能で勝負強さも例年以上。悲願の初Vへ

2025.12.182025プレビュー
【2025西武Jr.】攻守機能で勝負強さも例年以上。悲願の初Vへ

 

 年末の夢の祭典「NPBジュニアトーナメントKONAMI CUP2025」の開幕まで1週間あまり。チーム情報の第5弾は、悲願の初優勝を目指す埼玉西武ライオンズジュニアだ。8年目の指揮を執る星野智樹監督は、例年以上に自信をのぞかせる。その要因とは──。

(写真&文=鈴木秀樹)

投打とも粒ぞろい

「今年はどうですか?」「今年のチームは強いですよ」──。
 星野監督がにやりと笑う。実はこれ、毎年のやり取りだ。
 毎回、その年のメンバーの特徴や得意、不得意を把握し、巧みな起用で選手らの長所を引き出している印象が強い星野監督だが、今年は少しトーンが違う。

「練習試合も負けてないんですよね」


 投手出身の星野監督らしく、投手陣の育成と起用を軸とした戦い方の方針は例年通り。だが、今年はその戦略がいつも以上に大きな意味を持つ。
 各チームの登録選手は16人だが、今年の西武Jr.は5年生のサポートメンバー5人を含む21人で活動している。本番までの過程だけでも、5年生には稀少な経験。またチームとして、長丁場も想定していることも背景にあるのだろう。

 昨年は招待枠で参加したオイシックス新潟、くふうハヤテ静岡.、BCリーグ、四国ILの各ジュニア4チームが今年は正式参加となり、予選リーグは2日間2試合から、3日間で3試合と1試合増に。さらに最終日の決勝トーナメントに進めば、1試合目で投げた投手は球数にかかわりなく2試合目は登板不可になる。要するに、ピッチャーのやりくりについては、考えなければいけないことが増えるのだ。


「それもあって、どの選手も複数のポジションを守ってもらうことが前提です。とはいっても、外野の守備は特殊な部分もあるし、それもそれで難しいんですが…」
 投手陣を大いに助けてくれそうなのが、強力打線だ。「打撃練習の時間は短いですよ」と星野監督は話すが、11月中旬のヤクルトJr.との練習試合でも、上位から中軸はもちろん、下位打線からも好機を演出、さらに長打も。切れ目がない打線とはこのことかと、うならされた。同日のダブルヘッダーの初戦は4対6からの最終回逆転勝ち(7対6)で、星野監督も「ああいう場面も、イメージ通りの試合運びをしてくれているんですよ。大したものだと思います」と驚きを隠さなかった。

「ただ、いざ大会になって、こちらの想定通りにいくかと言えば…。ここまで順調に来ているだけに、気を引き締めていかないと」
 大会本番での戦いの厳しさを知る指揮官だけに、油断はまったくない。思いをチーム全員で共有し、悲願のチーム初優勝を目指す。

平日にもアプローチ

 今年はチームスタッフの編成にも変化がある。従来のチーム代表は、ライオンズアカデミー(通年スクール)の事務方職員が務めてきた。これを改め、新たに代表となった同アカデミーの白崎浩之コーチは、このように語る。
「ジュニアチームの代表は、監督・コーチとはまた違って、活動全体を見ながら、彼ら指導陣と、選手の保護者をつなぐ役割でもあります。その部分をアカデミーコーチのボクが担当することで、単なる事務連絡だけではなくて、コーチ目線でのお願いみたいなこともできます。ボクらが選手たちと関われるのは週末だけ。事務的な連絡はもちろんですが、平日にこれをしておいてくれるとプラスになります…というようなお願いごとも伝えるようにしています」

 白崎代表は埼玉栄高の出身。現役時は俊足の内野手としてDeNAとオリックスでプレーし、独立リーグでは登板も果たしている。そんな元プロ選手が、笑顔でこう言ったのも印象的だった。

「関わったみんなが、ライオンズJr.で良かったと思えるチームにしたいですね」

 キャプテンの諸橋侑吾は、新潟県南魚沼市からメンバーに選ばれた。「みんなよりも先に声を出して、プレーでも、プレー以外でも引っ張っていける選手になりたいです」と、頼もしい投打二刀流。ウォーミングアップのキャッチボールから、浮き上がるような球筋のボールが目を引く。マウンドに立てば120㎞超の剛速球を投げ込み、打っても力強い打球が印象的だ。

 また、ヤクルトとの練習試合2試合の両方でサク越えの本塁打を放った丸山涼は「ホームランバッターになりたい。チャンスに強いバッターとして、できれば四番で頑張りたいです」と元気がいい。


 練習試合で好成績を続けながら、指導陣だけでなく、選手たちにも浮かれたところはなく、地に足がついた印象が強い今年の西武Jr.。今年は、どんな戦いを見せてくれるだろうか。

 

■2025埼玉西武ライオンズジュニア

 スタッフ&メンバー

監 督 26 星野 智樹
コーチ 68 宮田 和希
コーチ 63 綱島 龍生

0 舘野 奏空(真岡クラブ)※
1 中澤 諒陽(レッドサンズ)
3 澤永 勇真(浦安ベイマリーンズ)
4 羽鳥 雄翔(小泉ジュニアーズ)※
5 栗原 侑甫(霞ヶ関イーグルス)
6 吉田 凱政(宗岡ヤンガーズ)
7 小林 奏太(東村山3RISEベースボールクラブ)※
8 中山 翔太(志木ジュニアベースボールクラブ)
9 矢野 駿介(茗荷谷クラブ)
10 桂  歩夢(小手指ファイターズ)
11 小島  颯(栗原ビーバーズ)
16 植田 康太(小山ドラゴンズ)※
17 熊代 海聖(西堀ファルコンズ)
18 相座丞太郎(小平フレンズ)
23 梶原 煌斗(小立少年野球)
25 五十嵐悠晟(八海シャークス)
27 諸橋 侑吾(八海シャークス)
31 佐藤 慧大(ファイヤーナインズ)
42 丸山  涼(宝木ファイターズ)
51 川浦 英勝(群馬ワールドウイングス)
66 片山  粋(中村ウィンズ)※

※は5年生のサポートメンバー。数字は背番号、カッコ内は所属チーム

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